和田敦彦・ 図書館連携調査グループ 「早稲田大学図書館所蔵田口卯吉関係資料目録 アーカイブズ教育の一環として」(『早稲田大学教育学部学術研究 国語・国文学編』58号、11-34頁、2009年)
和田敦彦・伊藤かおり・柿原和宏・岸川 俊太郎・坂下智昭・中野 綾子・森田三咲 「早稲田大学図書館所蔵浅井真男関係資料目録 アーカイブズ教育の一環として」(『学術研究 人文科学・社会科学編』63号、167-188頁、2014年)
早稲田大学図書館の協力を得て、図書館の未整理資料の整理、目録作成を行い、その成果を公開していくプロジェクトです。早稲田大学大学院における教育プログラムの一環として行っています。アーカイブズ、すなわち記録史料学の方法・実践を、文学の研究・教育の中に組み込んでいくための試みでもあります。
様々な形態の一次資料を整理し、保存、公開していく手立てについて学ぶことは、日本文学研究はもちろん、広く人文科学研究の研究において有用なことは言うまでもありません。ただ、それは単に研究や調査スキルにとどまるものではありません。それまで埋もれていた資料や情報を整理し、活字化し、書物として現在の、そして未来の読者に届けていく。このプロセスを実践していくことは、同時に書物が読者に届く仕組みを学び、考えていく有効な手立てともなります。書物や読者の歴史を学び、研究するための重要な教育方法としても私自身は位置づけています。
こうした観点から2008 年度より早稲田大学図書館に協力をあおぎ、この試みを進めています。早稲田大学図書館特別資料室からは研修室の利用と、未整理資料の提供・保存用装備やアドバイスを受け、未整理資料を整理・保存・目録化・翻刻作成、その成果の印刷・公開という一連の作業を行っています。これまでの成果は以下の通りです。
早稲田大学図書館連携調査